EPISODE-4


~ウダデゴドン襲来・後編~

ウダデゴドンとレッドの戦いはまだ続く!果たして勝負はどのような形に!?

「さぁ残るはお前一人だ。お前もこのブジョホ・ナ・ソードでやっつけでけっから覚悟しろ!」
レッドはソードを振りかざし、ウダデゴドンに斬りかかった。
「ぶじょほ!」風切り音が響き渡る!だが、ウダデゴドンは顔色一つ変えない!?そして甲高い声でこう告げた。
「おや?、今、何かしたかい?ククク、そんなキレないガラクタは俺にはきかねーよ!これでも食らえ!ホレ、ウダデビーム!」
ウダデゴドンが両手に持つウダデダガーから、何やらネバっこい「ウダデビーム」が飛び出し、レッドを襲う!
「ぐはぁ!これは、うだで!相当うだでぞ!?」
粘着質のウダデビームがまとわりついて身動きが取れないレッド。
「どうだ?うだでべ?うだでべ~~!?」
鼻につく甲高い声を上げながら、動けないレッドにネチネチと嫌がらせをするウダデゴドン。レッド絶体絶命の大ピンチ!!!

と、その時だった。遠くから闘いを見ていた一人の青年が叫んだ!
「まってろ、アルカディオン!今から吉野川の水を汲んでくっから、もう少し耐えるんだ!」
青年はそう叫ぶと、近くの民家に立ち寄り、家人に告げる。
「おばちゃん、われげんどよ、バゲヅちょっと貸してけろな~!」
おばちゃんの快い返事を聴くや否や、青年はバケツを手に吉野川へ走り出し、吉野川のきれいな水を汲んできた。そしてその水をレッドとウダデゴドンにかけたのである!
「ぶっぶらぁ、うだで!ないだって、うだでごど~!」
澄み切った吉野川の水を被り、怒るウダデゴドン。一方のレッドは、水でウダデビームのネバネバが洗い流されていた!

「水でビームの効果が弱くなったみたいだ!誰だかわからないけど、そこのあんちゃん、おしょうしなっし!」
青年に礼を述べたレッドは、散らばっている吉野川の水を見渡し、必殺技の発動態勢に入る!
「知っているか?吉野川の源流はくぐり滝なんだぜ!ここ一ヶ月の修業の成果を見せてやる!食らえ『くぐり滝マイナスイオンアタック』!!」
散らばっていた水が、一瞬宙に浮いたかと思うと、ミスト状になってウダデゴドンを包み込む!
「あらぁ~、ストレスたっぷりの現代社会も、くぐり滝のマイナスイオンで、体も心もリフレッシュ~」
夏の炎天下、ミストの気持ちよさに思わず声が上ずり、戦闘態勢を解いてしまうウダデゴドン。すかさずレッドはとどめをさす!
「吉野の里はメンの里!(※1)ソバにラーメン、メンメンメーン!」
渾身のエネルギーを込めてウダデゴドンを斬りつける!
「ぐあ~~~~!」
膝から崩れ落ちるウダデゴドン。
「く、くそ~、今日のところは、ひとまず退散してやる。アルカディオンとか、言ったな…覚えてろ!…丸三中華くって帰ろ。」
と声を絞り出すと、弱々しく退散していった。

「何とか追っ払うことが出来た。しかし、あつけにうだでやづらがこれからも南陽市を襲ってくんだべが。…俺一人で闘えっぺが…」安堵の中にも、焦りと不安の表情をみせるレッド。
「は、そう言えばあの青年は!?」
周りを見渡したが、青年の姿はもはやそこにはなかった。

代わりに、聞き覚えのある声と拍手が響いた。
「どうやら無事に追い払ったみたいだな。」嶋貫司令官とサレルーだった。
「…二人ともあの車のうっしょの方でこっそり見ったっけぺっす?手伝って下さいよ…」
安堵の息とともに、悪態をつくレッド。そして少し考えながら、
「司令官、俺、どこまで出来っかわがんねげんと、とりあえず、アルカディオン、やってみます!」
今後もレッドとして町を守っていく決意を述べ、そして続けた。
「ただ…、やつらと戦うにはやっぱり仲間が必要です。あの時助けてくれた勇気ある青年。見たところ同い年くらいだったし、彼が仲間さなってけんにぇもんだべが…。よし!もしかしたら吉野の人がもしんねし、探してみっか!」

こうしてウダデゴドンの襲来を防いだタカユキとNESSだったが、宣隊としてのパワーアップの必要性を改めて認識したのである。
果たして、 タカユキは新しい4人仲間を見つけ出し、ズグダ連の悪の手から南陽市を守ることができるのだろうか?