EPISODE-12


〜ズグダレンの悪巧み〜

作戦が遅々として進まないズグダ連合軍。なにやら悪巧みをしているようだが、、、

暗がりの中に、モニターとタッチパネルの明かりだけがうっすらと灯る一室。ここはウダデゴドン一味が南陽市某所に設けたズグダレン基地である。

「くそぉ、タワイネンの役立たなさ加減には、まったくもってがっかりした!おい、オッチャグヤロメラ、ズグダレン本部に救援を依頼するんだ。今度は幹部候補などではなく、ちゃんとした幹部を送ってもらうんだぞ。それから例のブーツはどうなった?」
イラついたウダデゴドンの問いかけにオッチャグヤロメラが身振り手振りで答える。
「オッチャグ、オッチャグ、オーッチャグ!」
「そうか、ブーツの設計図を盗み出すことができたか!でかしたぞ!これで奴らと対等のキック力を手に入れることができるな。さっそく技術班に作らせるのだ!後は、幹部がもう一人到着すれば、ズグダレ化計画は完了したも同然だ!ぶら、ぶら、ぶらっはっはっはっは!」

ちょうどその頃、カフェEKUBOでは、夜勤のヒデミを除いたメンバーによるトモヤの歓迎会が行われていた。

「いや~、やっぱ農家は緑だべ!頼むぞアルカグリーン!」タカユキが酔っぱらってトモヤに絡む。適合検査の結果、トモヤのカラーがグリーンであることが分かったのだ。
「緑は大好きな色だけど、俺的にはもちっと明るい方がよかったなぁ。ま、任してくださうぃ~よ!」トモヤも上機嫌だ。
「んだな!4人いれば、さすがのズグダレンも追い払うことができっぺ~?俺らにはスーパータフもあるし!」ケイスケもほろ酔い加減で続ける。
「そのスーパータフなんだけど、、、先ほど宮城興業さんから入った連絡によると、何者かに設計図を盗まれたらしい。鍵が完全に溶かされていたそうだ。そんなことができるのは、私はズグダレンの仕業と読んでいるだけど、、」締めのラーメンを作っていた嶋貫司令官が口をはさんだ。
「え、マジすか?じゃあ、奴らもスーパータフ級のブーツを持ってだって事がっす?」
「うん、まだ何とも言えないけど。とにかく気は抜かない方がいい。」タカユキの問いかけに司令官が答える。
「わかりました。。。それにしても司令官、さっきからいい匂いしますねっす!?」ラーメン大好きなケイスケがたまらずたずねる。
「お、わかるかい?赤湯名物・特製辛みそラーメンを作ったよ。それもケイスケくんの好きなチャーシュー大盛りでね。さぁ、このラーメンはおごりだから、食べて明日からまたよろしく頼むよ!」
「りょーかいでっす!」3人は声を揃えた。

新たな宣士・アルカグリーンを加え、志気が高まるアルカディオン。だがその一方で不穏な動きを続けるズグダ連合軍。果たして南陽市の運命はいかに!