〜スーパータフ!〜
宮城興業(株)の協力で新ブーツ”スーパータフ”が完成した!
早朝のカフェEKUBO。サレルーが段ボールを乗せた小型の荷台を引っ張りながら入ってきた。
「嶋貫司令官!アップグレードされたブーツが届いたよ。有賀博士の科学力と宮城興業の技術が見事に融合している。」サレルーは嬉しそうに報告した。
「え、もう完成したんでか?ってか、それ、運んできたんですか?お疲れ様でした、、」嶋貫司令官がこたえると、。
「おはよさま~っす。早朝ランニングの途中なんですけど、休憩させどごえっす!」タカユキが上下スウェット姿で指令室に入ってきた。
「お~、タカユキく~ん!ちょうどいいところへきたね!実はみんなの新ブーツを開発していたんだけど、さっきこちらに届いたんだ!せっかくだから変身して履いてみてくれないかい?」嶋貫司令官が段ボールを持ってタカユキのもとへ駆け寄ってきた。
「お~、新ブーツですか?確かズグダレンとの戦いでブーツもぼろぼろになってきましたからね!履いてみます!」タカユキは変身した。
段ボールの中には、眩いばかりに輝く真っ白なブーツがおさまっていた。
「さぁ、これが新型ブーツだ。南陽市の革靴メーカー、宮城興業さんに作ってもらった特製ブーツだ!」
「おお!!これがアップグレードされた新ブーツですか~。さすがは宮城興業、俺も一足持ってますけど、相変わらずいい仕事してますねぇ!」
「そうだろう?名付けて『スーパータフ』だ!パワーストーンに反応した特殊能力もついている。100m走なら5秒ジャスト。ジャンプ力は通常時の2倍。キック力は3倍だ!どうだ?すごいだろう?」サレルーはさも自分が作ったかのようにドヤ顔でキめている。
「サレルーは全然すごぐねえげど、このブーツは確かにすごいな。何より、かっこいい!」タカユキは性能もさることながら、履き心地やデザインについても感動した。
「タカユキくん、このブーツは宮城興業さんの提供品なんだ。ズグダレンから南陽を守るためにと、ご好意で制作費を全額負担してもらったんだけど、これは本当にすごいことなんだ。」嶋貫司令官は続けた。
「宮城興業さんをはじめ、市民や市内の企業の皆さんのこういった思いや行動が、ズグダレンの侵攻を阻止するんだよ。つまり南陽市の、自分達の故郷を守るため、みんながさまざまなアクションを起こすことが大切なんだ。そして、こうした思いや行動は必ず活気につながる。共感する人がいっぱい増えてくる。そうすれば市内に活気が戻り、ズグダレンにも打ち勝つことができるはずなんだ!」
「なるほど!じゃあ、今回の宮城興業さんみだいな思いを、多くのみんなさ伝えていくことも、俺だの大きな役割なんですね!」タカユキがこたえた。
「そのとおり。ズグダレンとの戦闘だけがアルカディオンの役目ではない。タカユキもリーダーっぽくなってきたじゃないか!」サレルーもうなずいた。
「よ~し、なんだかさらにやる気が出てきたぞ!そして腹も減ってきた!おやっさん、朝ごはん作ってけろっす!」
と、その時、ズグダ連出現を知らせる警報がなった。
「沖郷地区にズグダレン出現。至急現場に急行せよ」アナウンスが流れる。
「アルカディオンの出動だ!!タカユキくん、朝ごはんにはこの特製ツナサンドイッチを食べてくれ。ブルーとピンクには私の方から連絡を入れておくよ!」嶋貫司令官の声が響く。
「ああ、それは私のツナサンド、、、」サレルーが小さな声でつぶやいた、が、二人には聞こえなかった。
「おやっさん、ありがとさまっす!丁度いい、このブーツの威力を試してきます!」
タカユキはツナサンドをほおばりながら、颯爽とカフェを後にしたのであった。
果たして新型ブーツの威力とは?そしてズグダレンの狙いとは?