EPISODE-8


〜”宣隊”結成!〜

三人目の宣士の登場でいよいよ”宣隊”が動き出す!

じゃあ、私もそのアルカディオンになる!梨郷さ帰ってはきたんだけど、友達はみんな都会に出ちゃってて、活気がないというか、なんか、寂しいんだよねぇ。アルカディオンになってズグダレンをやっつけられれば、それはつまり、活気が戻ったっていうことでしょ?」
「ん、え、ああ、たぶん、そういうことかと・・・」
ヒデミの突然のアルカディオン発言に戸惑うタカユキ。と、同時にタカユキはパワーストーンをポケットから出した。

「す、すげぇ。。パワーストーンが光っている・・・!!」
「すごい光ってる!なにそれ?」
タカユキがパワーストーンとアルカディオン、NESSについて詳しく説明すると、ヒデミが返した。
「それじゃあ、このパワーストーンが光ってるってことは、私は適合者ってことだよね!?」
「んだ!そういうことだ!んじゃ~、明日、さっそくえくぼさ行ってみっぺ!」

翌日、えくぼにはタカユキとヒデミ、そしてサレルーと嶋貫司令官、ケイスケが、顔をそろえた。

「ヒデミさん、話は聞きました。アルカディオンになる決心をしてくれて、ありがとう!」
嶋貫司令官が笑顔で出迎える。
「なかなかハードな任務になるが、女性だからといって特別な配慮はしないので、そのつもりお願いしたい」
サレルーが付け加えた。
「本当に猫がしゃべってる!すごい、カワイイ~!」
そう言うと、ヒデミはひょいっとしゃがんでサレルーのノドをなではじめた。
「や、ちょ、かわいいじゃなくてニャ、ニョ、ニョ〜イ!」
とたんにゴロゴロしだすサレルー。
「おお、一瞬にしてサレルーを手なずけとは!さすが、ヒデミ!」
感心するタカユキとケイスケ。

嶋貫司令官が話を戻す。
「パワーストーンの反応を調べたところ、ヒデミさんには、アルカピンクになってもらおうと思います。慣れるまでは、戦闘の際には、レッドとブルーのサポートに回ってもらえるかな?」
「ピンクですね、わかりました!」
張り切るヒデミ。
「これで三人か!アルカディオンもこれでようやく“宣隊”になったねっす!」
タカユキの言葉にケイスケも応える。
「何より女性がいると雰囲気が明るくていいよね!」
タカユキが続ける。
「オレだ、女っ気ねがらなぁ。。。んだ!ヒデミ、今度、看護士さんと合コンすっぺ!」
「あ、いいよ〜!最近彼氏と分かれた友達いるから誘ってみるね」
「え~まじで~!やだ、スバラシイ!ピンクさいこー!」
俄然テンションの上がるタカユキ。
「合コンももちろん楽しんでもらいたいんだけど、適合者の調査や、日々のトレーニングも忘れないようにね」
「はい、任せてください!」
嶋貫司令官の言葉に三人は力強く応えた。

ついに女性メンバーが仲間に入りった南陽宣隊アルカディオン。
だが、ちょうど同じ頃、ズグダ連の新たな刺客が南陽市に向けて放たれたことを、彼らは知る由もなかった。