EPISODE-13


〜母はつよし〜

ズグダレンの悪巧みをよそにいよいよ第5の宣士が登場!

「はぁ〜、今日もよく働いたっ!お腹すいたっ!」

夜勤を終えたヒデミは遅めの朝食をとろうとファミレスへ向かった。
注文を終え、食べようとした時だった。
「あれ?もしかしてヒデミじゃない!?」
病院の仕事を通して知り合った、中川アユミだった。
「え~、アユミ?久しぶり~!わぁ!リサちゃん?かわいい~!お姉ちゃんのこと覚えてる?隣、空いてるからこっちに座ってよ!3人で一緒に女子会しよ!」
二人は、アユミが出産を行った病院にヒデミが務めていたことがきっかけで知り合い、意気投合して付き合いが続いている間柄だ。アユミは、子どもの散歩の途中で休憩に立ち寄ったのだった。

二人の会話は互いの近況報告から始まり、子育てへと進む。そしてアユミが子どもへの愛情と守り抜くための思いについてふれたときだった。
「あれ?ヒデミの携帯かな?バッグの中から光がもれてるよ」
「携帯じゃないけど、、、、あれ?パワーストーンが光ってる!?」
「パワーストーンってなぁに?」
ヒデミはパワーストーンとアルカディオン、ズグダレンについて説明した。
「へぇ!ヒデミ、ヒーローやってんの?かっこいいね!!私、実は戦隊ヒーローに憧れてたのよね〜!・・・それって、私もできる?」
「え?で、出来ると思うけど、子どもとか家族は大丈夫なの?」
「お義母さんとお義父さんも見てくれてるし、パパもボランティア?そういうの好きだから、大丈夫なんじゃないかな?何よりも母はつよいのよぉ!ちょっと家に確認してみるね」
3分ほど電話でのやりとりが終ると、アユミは言った。
「ご飯の用意だけしっかりすれば、あとは全然OKだって!よし、本部とやらに移動しよう!」

二人はカフェEKUBOへ移動し、ことの成り行きを説明した。
「ふむ。ママさん宣士、大歓迎だ!」
「当然だけど家族優先でね。その上で可能な範囲で、ピンクと一緒にサポート役で活動してもらえると助かるなぁ!」
サレルーと嶋貫司令官はアユミを歓迎した。
「パワーストーンの反応からすると。うん、アユミさんにはイエローになってもらいます。これでフロントメンバーが3人、サポートメンバーが2人。バランスのとれた”宣隊”になったなぁ!」
「司令官、さっそく男子3人を招集してミーティングと行こう!」

新宣士アルカイエローを迎え、名実共に”宣隊”となったアルカディオン。だがその一方で、ズグダレンの新しい刺客もまた、メンドク星を出発したのであった。